Astroart6/7によるRBI補正て

 フルフレーム型CCDではその特性上残像が発生する場合がございます。 これは強い光がCCDに照射されたとき 発生した光電子のごく一部が、映像を読み出す時にあるポテンシャルエネルギーのくぼみから一度に脱出できないため、映像を読み出すごとに 徐々に読みだされるためです。 この捕らわれた電子をポテンシャルから追い出すには何らかの刺激が必要で、 CCD温度を上げたり光を当てるなどで除去することが知られています。
 FLIではCCDチャンバー内にLEDが設けており、撮影前にCCDに光を照射し前回溜まった光電子を一掃することが できるようになっています。 ソフトウェア側でこの機能に対応している必要があります。
 使い方は簡単でAstroart6/7でプレフラッシュ機能を有効にするにはセットアップ時にRBI Floodにチェックをいれます。 前露光時間を0.1〜数秒、 読み出す枚数を設定するだけで撮影ごとに毎回RBI補正処理を行います。

■設定画面


■比較
明るい光源を撮影した後のダークフレーム映像。 左:RGB補正あり 右:RBI補正なし