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【CCDのリニアリティ】

  CCDの特徴の1つがリニアリティが優れていることです。 入出力関係が直線的であるため 定量観測ができます。 そのためにはCCDカメラの特徴を把握する必要があります。

  冷却CCDカメラで撮影した画像にはレンズで写った映像に加え、バイアスという電気的信号が 加算されています。 これはカメラの持つ読み出しノイズや映像のショットノイズを含んだ信号が 負になるのを避けるためです。 したがって撮影したままの映像から直接定量測定することはできません。

  撮影フレームにはシグナル+バイアスという2つの種類の信号が加わっています。 撮影フレームから バイアスを引き算すると定量観測ができる撮影フレームが出来上がります。



バイアスフレームの撮影方法はカメラにふたをして露出0秒の撮影をすると出力されます。 0秒が設定できないときは 0.001秒など非常に小さい値を入れます。 また撮影フレームにダークノイズが目立つ場合には、撮影フレームと 同じ露出時間でふたをして撮影するとダークノイズの入ったバイアスフレームが撮影でき、撮影フレームから 引き算をするとノイズが除去できます。