| 天体観測スキル その1 |
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一言で天体観測といっても望遠鏡の知識や性質そして何よりそれを扱うスキルが必要で、車の運転以上に覚えるべき 操作は数多くあります。 まず必要な物として天体望遠鏡・赤道儀・カメラまたはアイピースを用意し、次に 極軸セッティング・ピント調整・天体導入・露出時間・フィルタワーク・オートガイド、場合によってはドーム制御 等を正しく使っていく必要があります。 最近のソフトウェアはある程度自動で繰り返し作業を 行ってくれますが、自動で動くようにための前段階の設定は自分で行わなければなりません。 セッティングが間違っていると 意図した結果が得られなくなります。 ■極軸調整 ドイツ式赤道儀であれば赤道儀内部に極軸望遠鏡が付属していることが多く、これを使えば簡単に 極軸を合わせることができます。 赤道儀の回転軸と地軸を合わせる作業です。 フォーク赤道儀など 極軸望遠鏡がなくても、最近では小型のカメラを取り付けて調整できるものもあります。 ■ピント調整 天体観測は文字通り見えて初めて測ることができますのでピントが合っていることがとても大切です。 携帯のカメラは自動でピント調整を行ってくれますが、天体観測ではカメラと電動フォーカサーそして ソフトウェアの3つを使って連動させないと自動でピント位置をみつけてはくれません。 セットするだけでも 一苦労です。 それならば一層のこと手動でフォーカスノブを動かせばいいのではと思われがちですが、望遠鏡の 拡大率が大きいため手の振動が伝わって星がブレてしまうためやはり電動フォーカサは必須アイテムです。 自動で ピント調整するために購入するというよりは、微細な作業をボタン操作行えるツールとして考えたほうが良いでしょう。 ■天体導入 ![]() 多くの赤道儀では自動導入機能が付いていますが、同期が取れているというが大前提です。 同期とは、赤道儀の 座標と天体の座標が一致していることを言います。 時計にたとえてみると、自分の時計が日本時間と一致していることが 同期しているということで、この前提のもと飛行機に乗り遅れることはありません。 時計が合っていないと飛行機に乗り遅れてしまい、 天体導入もできなくなります。 天体の座標もなぜか東西方向に対して 24時間で割り振ってあり、赤道儀の横方向の回転軸は時間で表現される座標と合わせます。 ここがややこしいのですが慣れていきましょう。 ■露出時間 月は太陽の明るさに照らされているので、日中の地上の明るさと同じになります。 日中の露出時間の決め方は ISO感度100のときF8の光学系で1/125秒が標準となっています。 金星や水星は地球よりも太陽に近いのでそれよりも明るく、逆に火星や土星木星などは太陽からの距離が 地球よりも遠いので暗くなります。 望遠鏡で土星を見たときに思ったよりも暗いなと感じるのはそのためです。 太陽系外の遠くの星雲は分単位で露出時間をセットすることが多く、系外銀河のようにさらに遠い天体は何時間もの 露出時間が必要になってきます。 撮影した画像のヒストグラムをみて天体の明るさが16ビット最大値の1/8〜1/2に なるのを目安にして撮影するとよいでしょう。 映像がぶれない露出時間内であることも大事です。 ■ガイド ![]() 極軸セッティングをいくら精度高く追い込んでも、長時間撮影しているうちに星が丸く映らず楕円になったり棒のように 長くずれいくときがあります。 これは天体の移動と赤道儀の動きとのズレで、 望遠鏡の取り付け誤差や赤道儀のギアの精度の限界、場合によっては大気差によるズレから起きる現象です。 このずれを 補正するためにガイド撮影という手法を使って星が丸く映るようにします。 ガイド撮影とは撮影している天体付近の 明るい星を常にモニターしながらずれが生じるごとに赤道儀の位置を微調整するものです。 ■固定撮影 ![]() これらを適切にセットするには熟練者でも1日では難しく、何日かかけて行います。 人によっては難しいと感じる場合には 固定撮影という手があります。 三脚にカメラを載せて明るいレンズで撮影すれば僅か露出30秒でもきれいな天の川を 写すことができます。 日本では空が明るいので画像処理に努力がいりますが、オーストラリアなど空の暗いところで 撮影すると、プロ並みの写真が撮れることもあります。 TOP |