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■フォーク型赤道儀の利点

現在赤道儀の多くがドイツ式タイプです。 小型でありながらも取り付け部分が一箇所であるため 望遠鏡の載せ替えを頻繁に行う場合にはとても便利でアマチュア望遠鏡の間では 人気があります。 しかしならコンパクトでポータブルなドイツ式赤道儀は観測面では致命的な 欠点を抱えております。 天頂を挟んで長時間連続観測できないことや、大きくスイングすることから 大きな空間を必要としています。 そのため口径が大きくなるとドイツ式望遠鏡は不便で 効率が悪くなってきます。

例えば右上の図は口径50cm望遠鏡を2.5mドームに設置しようとする場合のレイアウトで、ドイツ式赤道儀では 望遠鏡がドーム内壁にぶつかってしまいますが、フォーク型赤道儀では余裕をもって収納することができます。  ドイツ式赤道儀では天頂に向いたとき望遠鏡を東西反転する動作が必要となり、ガイドを停止し構図を取り直すなどの 作業が入り30分ほど観測を中断せざるを得ません。 望遠鏡を東西反転すると構図が180度回転してしまうため、 画像処理などで一苦労することが絶えません。 その点フォーク赤道儀では天頂を挟んで 長時間同じ条件下で撮影できます。


■小型赤道儀でもフォーク型

大口径望遠鏡のほとんどはフォーク型赤道儀また経緯台がほとんどですが、実は小型の赤道儀でも フォーク型であることのほうが利点が多いです。 小型のフォーク型赤道儀を製造しているメーカは 少ないですが、シュミカセ用のフォーク型赤道儀を流用すれば、連続観測に適したシステムが 構築できます。
右の写真は口径25cmベーカーシュミットをセレストロン用のフォーク型赤道儀に取り付けた例です。 動作範囲が コンパクトになるため、3.0mスライディングルーフでも2台の望遠鏡を設置することができました。

■赤道儀メーカ

弊社では米国Mathis Instruments製フォーク赤道儀を取り扱っております。 口径40cm以上の望遠鏡を これから揃える方にはお勧めの赤道儀です。 観測所のリモート化も含めてぜひご相談ください。 

リンク: マティス インストルメンツ